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「ハッピーバースデートゥーユー」をピアノで弾いてみよう(初心者向け)

Happy Birthday piano tutorial

「ハッピーバースデートゥーユー」(Happy Birthday to you)は、学校教師だったパティ・ヒルとミルドレッド・ヒルという姉妹によって1893年に作られました。この曲はもともと「Good Morning To All」というもので、生徒たちの朝礼のための歌でした。

作曲したミルドレッド・ヒルは1859年にケンタッキー州ルイビルで生まれ、作詞した妹のパティは1868年にケンタッキー州アンカレッジで生まれました。この姉妹は1996年に「ソングライターの殿堂入り」(Songwriters Hall of Fame)を果たしています。

この曲は、世界で最も歌われた曲としてギネスブックにも登録されています。ピアノでこの曲を弾けるようになることは、もしかすると人生で最も役立つことのひとつかもしれません。ピアノを弾ける人が一度は受けたことのあるリクエスト曲がこの曲ではないでしょうか?つまり、あなたが誰かから「ハッピーバースデートゥーユー弾いて!」と言われるのも、きっと時間の問題なのです…!

このガイドでは、「ハッピーバースデートゥーユー」の音符とコードをわかりやすく解説しています。これを読めば、すぐにご家族の誕生日のお祝いに一曲添えることができるようになります。

では、さっそく始めましょう。

曲の情報

アーティスト パティ&ミルドレッド・ヒル
作曲家 パティ&ミルドレッド・ヒル
発売年 1893年
ジャンル トラディショナル
難易度 初級
楽器 ピアノ、声
調 Cメジャー(ハ長調)
拍子 4分の3拍子
演奏のヒント 左手の低音と右手のタイミングをしっかり合わせる

このガイドでは、世界中で愛されているこの有名曲を学ぶためのステップをご紹介します。どの音をどのタイミングで弾くか、曲の伴奏に使われるコードはなにかといったポイントや、 「ハッピーバースデートゥーユー」の練習の進め方、演奏のコツについても解説します。

このガイドは、「ハッピーバースデートゥーユー」をピアノで簡単に弾ける方法を探している初心者の方を対象としています。もしあなたがすでに上級者でも、この曲を学び、ピアノの弾き語りをしてみたり、もっと複雑なピアノコードでアレンジしてみたりするのも、きっと面白い試みとなるでしょう。

「ハッピーバースデートゥーユー」のコードおよびコード進行について

では、この曲のコードのお話に移りましょう。

この曲を弾くには、3つのコードを覚える必要が あります。「Cメジャー、Gメジャー、Fメジャー」の3つです。この3つのコードは「ハッピーバースデートゥーユー」だけではなく、その他の何千もの曲にも見られる非常にポピュラーなコードなので、覚えておくととても便利です。

Cメジャーコードの指使いは簡単です。あなたの手の大きさに応じて、以下に示されている指使いのどちらかを選んでください。

The fingerings for the C major chord

 

残りの2つのコードも同じ指使いで、音の高さが変わるだけなので、ぜひ上記の指の形を覚えましょう。あとはひとつめの音さえ分かれば、この曲のコードにも簡単に応用できます。 「Gメジャー」は「ソ」から、「Fメジャー」は「ファ」から始まるコードです。

この「Gメジャー」と「Fメジャー」のコードを、ピアノ鍵盤の図で見てみましょう。

 

G major chord G メジャーコード

 

F major chord Fメジャーコード

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「ハッピーバースデートゥーユー」の練習の進め方

「ハッピーバースデートゥーユー」はあまりにも有名なので、ぜひピアノで覚えておきたい曲のひとつです。オンライン・ピアノ学習アプリSkooveでは、この曲の弾き方を学ぶのに必要なステップがすべてそろっています。

ステップ1:曲を聴く

振り返ってみると「実は聞き流していただけ」という曲は多いものです。自分がどういう風に弾きたいかを確認するために、ピアノで弾く前に一度、曲をしっかり聴いてみましょう。

ステップ2:「ハッピーバースデートゥーユー」のコードを練習する

次に、先ほど示したピアノ鍵盤の図を参考に、この曲のコードを練習してみましょう。正しい指の位置を確認してから、まずそれぞれの手でコードを弾き(ステップ3)、十分に慣れてから両手で弾く(ステップ5)という手順で進めます。

ステップ3:右手だけで弾いてみる

まずは右手だけで弾いてみます。メロディとその音符をじっくり把握しましょう。この初めのステップでは、曲のテンポどおりに弾く必要はありません。まずはメロディを覚えることに集中しましょう。

右手の親指を「中央ド」の上にある「ソ」に置いて、正しいスタートポジションを確認してください。
(※「中央ド」 = 鍵盤の真ん中にある「ド」のこと)

Right-hand starting position

右手の開始位置:親指は「中央ド」の上の「ソ」に置く

低音の「ソ」から高音の「ソ」へ、1オクターブ上がる部分に注意しましょう。この高音の「ソ」は、小指で弾く必要があります。

happy birthday chords piano

右指の移動:右手の小指を高音の「ソ」に移動させる

この高音の「ソ」から下がるときは、「ソ – ミ – ド – シ」の音を弾きます(ちなみにこのメロディはアルペジオの一部です)。「シ」を弾くには、人差し指の「指越え」が必要になります。つまり、人差し指が親指の上を超える形でメロディを弾きます。この部分はしっかり練習することが重要です!Skooveアプリの「演奏技術」コースには「指越え」についてのレッスンもありますので、これをチェックしてみるのも良いでしょう。

happy birthday song piano

人差し指の指越えを行って、「シ」の音を弾く

ステップ4:左手の伴奏を覚える

この曲の左手のパートは右手よりもずっとシンプルですが、音が跳躍する部分もあるので、ゆっくり練習して正しい音を弾けるようにしましょう。まず、「中央ド」の下の「ソ」に左手の親指を置きます。

happy birthday music notes

左手の開始位置:親指は「中央ド」の下の「ソ」に置く

ステップ5:テンポどおりに弾く

右手と左手の音符にだいぶ慣れてきたら、テンポに合わせて弾く練習を始めましょう。Skooveアプリのメトロノーム機能は、あなたの演奏のタイミングを確認にとても役立つ機能です。ぜひ、この機能をオンにして練習を行いましょう。

happy birthday notes keyboard

両手の開始位置

初めは1音1音をよく確認し、ゆっくり練習しましょう。右手はひとつ上のの「ソ」にきちんと移動できていますか?その後に指越えを行って、人差し指が「シ」の音符の上を弾けているでしょうか?いずれも正しい指の位置から始めることが重要です。

レッスンへ

「ハッピーバースデートゥーユー」 練習のコツ

この曲をピアノで弾けるようになる練習のコツと、覚えておきたいことをご紹介します。

  1. この曲は「Cメジャー」(ハ長調)なので、シャープやフラットの調号を気にする必要はありません。拍子は4分の3拍子なので、1小節が3拍であることを意識しましょう。
  2. まず右手を練習して、次に左手の練習を行い、それぞれを完全にマスターしてから、両手での演奏に移りましょう。
  3. 初心者の場合、すべてのコードを弾く必要はありません。左手は単音だけを弾くようにしましょう(ちなみにSkooveアプリでは、左手は単音のみのアレンジになっています)。上級者の方や、もっと難しい曲に挑戦したい人は、楽譜に書いてあるコードの音を足して弾くことで、サウンドがさらに豊かになりますのでぜひ試してみましょう。
  4. 演奏中にピアノの鍵盤をずっと見ていなくても済むように、旋律の音符を思い浮かべながら弾けるようになりましょう。 そうすることで曲を記憶できるようになり、 ピアノの楽譜も早く読めるようになります。
  5. この曲は3拍子ですが、メロディのはじめの2つの音符は1拍目(強拍)の前に置かれています。これは「アウフタクト」と言います。ちなみに英語では「ピックアップ」と呼ばれます。
  6. 常に自信を持って弾くことを忘れないようにしましょう。Skooveのメトロノーム機能を使って練習を続ければ、必ず自信が生まれます。

ちょっとした豆知識

「ハッピーバースデートゥーユー」 は、1933年に「歌う電報(Singing telegram)」として使われた最初の曲です。ウエスタン・ユニオンのオペレーターが歌っていました。

この記事のまとめ

このガイドでは、ピアニストの間で末永く愛されている曲の弾き方を学びました。一度覚えておけば、必ず誰かを喜ばせることのできる曲です。ぜひこの機会に練習してみてください。

「ハッピーバースデートゥーユー」をピアノで弾けるようになったら、その他の曲もSkooveアプリでチェックしてみましょう。 Skooveのレッスンにはわかりやすい解説だけでなく、あなたの演奏に対するフィードバック機能も付いており、その場でうまく弾けているかどうかがわかります。

また、Skoove による「ハッピーバースデートゥーユー」は初心者にもやさしいアレンジで作られていますので、この曲をすばやくマスターするのに最適です!

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このブログ記事の著者

サム・ガーリングはドイツのミュンスターとニュージーランドのオークランドを拠点に活動する打楽器とピアノの教師、ライター、研究者です。ニュージーランドおよびヨーロッパで幅広く演奏活動を行うだけでなく、音楽史や理論に関するさまざまなテーマで講義を行い、学術論文や楽譜を出版しています。小学校から大学まで、さまざまな場所で音楽を教えています。

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