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ピアノの「Aメジャーコード」とは?

a major chord on piano

 

今回はピアノにおける「Aメジャーコード」について解説します。このコードはハーモニーの基本的な構成要素として際立った存在です。メジャーコードは調和した明るい響きを持っており、幸福感を伝えたり、音楽用語で言う「解決感」を表すことがよくあります。

 

この記事では、最も一般的に使用されるメジャーコードのひとつである「Aメジャーコード」についてくわしく解説し、ピアノで演奏するための実践的なガイドを提供します。

 

まず「Aメジャーコード」を見ながら、メジャーコードの構造と理論について説明します。その次に、「Aメジャーコード」の指使いと転回形について解説し、どうやってコード進行に応用するかを解説していきます。最終的に「Aメジャーコード」のコードを、あなたの演奏に組み込むための知識を提供することがこの記事の目的です。

 

それでは早速はじめましょう。

 

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メジャーコードを理解する

メジャーコードは音楽で最もよく使われるコードのひとつで、安定感と解決感を生み出します。最も基本的なメジャーコードの形は「トライアド」と呼ばれ、3つの音符で構成されます。

 

このメジャーコードの構造は常に同じです。これは「ルート」と呼ばれる1番目の音と、それに続く「3度」と「5度」の音で構成されます。「Aメジャーコード」のルート音は「A」で、これがコードの名前になります。「3度」の音はメジャーやマイナーなど、コードの「クオリティ」を決定します。

 

では、ピアノでAのコードを弾くにはどうすればいいのでしょうか?先に進む前に、このQuoraのディスカッションを見てみましょう。あるユーザーが「ピアノにAメジャーコードはありますか?」 という質問をしています。

a major chord on piano

 

このディスカッションでは、ピアノの専門家が回答を述べることを中心に展開され、そのうちのひとりは「Aメジャーコードはすべての楽器で弾くことができる」と言っています。また、別のユーザーは「使われている音が “ラ – ド♯ – ミ” であるなら、どんな楽器でも “Aメジャーコード” になる」と答えています。

 

Aメジャーコード

ピアノで「Aメジャーコード」をマスターするには、おさえる鍵盤を知っているだけでは不十分です。適切な手の位置、姿勢、指使いを理解する必要があります。「Aメジャーコード」をきちんと演奏できるように、このような重要な側面をくわしく見ていきましょう。

 

Aメジャーコード構成する音符は次の通りです。

  • ラ(ルート音)
  • ド♯(長3度)
  • ミ(完全5度)

 

まず、鍵盤上にある「ラ」を見つけましょう。これが「ルート音」です。その次に「ラ」の長3度上にある「ド♯」、そして「ラ」の完全5度上にある「ミ」を追加して、コードを作ります。これで「Aメジャーコード」の完成です。

 

コードを弾くための正しい手の位置と姿勢

ピアノを効果的に演奏し、怪我を防ぐためには、正しい姿勢と手の位置をキープすることが重要です。ピアノの前に座るときは、背筋をまっすぐに伸ばし、足をしっかり床につけます。鍵盤より少し高い位置に肘があることを確認してください。前腕(上腕の下の部分)は床と平行に保ちます。

 

手はリラックスさせて、小さなボールを持っている感じで指を曲げます。この少し指が曲がっているフォームは、鍵盤を弾くときのコントロールと精度を向上させます。手首もリラックスさせて前腕と一直線になるようなフォームを作ります。

 

腕や手をリラックスさせながら、鍵盤の上に手を置きます。その際に、手首が高すぎたり低すぎたりしないように注意してください。肘を少し曲げて、鍵盤と同じ高さに保ちます。

 

この姿勢により、メジャーコードとマイナーコードを演奏する際の指の最適なコントロールと機敏性が得られます。

 

基本形の「Aメジャーコード」の指使い

コードを弾くときの指使いは、コードチェンジの速さとなめらかさに影響するため、とても重要です。ここでは基本形の「Aメジャーコード」の標準的な指使いを見てみましょう。(以下の例はあくまで「標準的な」指使いであり、前後に弾かれるコードによっては弾きやすい指使いが変わることに注意してください)

 

  • 左手:小指(5番の指)で「ラ」、中指(3番の指)で「ド♯」、親指(1番の指)で「ミ」 を押さえます
  • 右手:親指(1番の指)で「ラ」、中指(3番の指)で「ド♯」、小指(5番の指)で「ミ」 を押さえます

a major chord on piano

 

以下のビデオでは、キーボードの鍵盤で「Aメジャーコード」を押さえる形が見られます。

 

まずは「ラ」が一番下にくる基本形でゆっくりと慎重に弾き、それぞれの音が均等かつクリアに弾けるように練習しましょう。その際に、指の位置と手の形が常に同じになるように注意してください。

 

基本形で弾くことに慣れてきたら、今度は強弱をつけて弾き、演奏に表現力とエモーションを吹き込んでみましょう。
常にリラックスした姿勢をキープして、自分の手と指の動きに注意してください。そうすることで、緊張や疲労を避けることができます。

 

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Aメジャーコードの転回形

転回形は音楽において重要な役割を果たし、コード進行にバリエーションと深みを与えます。転回形とは、コードを構成している音を並べ替えることで、ルート以外の音が一番下の音になる形のことです。それでは、Aのコードの転回形を見ていきましょう。

 

コードの転回とその目的

転回形のコードは、基本形と同じ響きを持っていますが、構成されている音符の順序(またはその音程)が基本形と異なります。コードを転回することにより、コード進行にバリエーションと汎用性がもたらされ、コードの移行がスムーズになり、楽曲に豊かさが加わるのです。

 

第1転回形(コード表記:A/C♯)

ピアノにおける「Aメジャーコード」の第1転回形は、ルート音の3度上にある「ド♯」を最低音に持ってくる形です。「ド♯、ミ、ラ」という配置になります。また、コード表記では「A/C♯」になります。

 

スムーズな移行のための指使い

  • 左手:小指(5番の指)で「ド♯」 、中指(3番の指)で「ミ」 、親指(1番の指)で「ラ」を押さえます
  • 右手:親指(1番の指)で「ド♯」、ひとさし指(2番の指)で「ミ」 、親指(5番の指)で「ラ」を押さえます

a major chord on piano

 

最初はゆっくりと「Aメジャーコード」の基本形から第1転回形に移行する練習を行いましょう。その際に、各音を均等な強さで弾き、クリアに聞こえるように心がけてください。この指使いに慣れてきたら、徐々にテンポを上げ、スムーズでなめらかな移行を目指します。

 

第2転回形(コード表記:A/E)

「Aメジャーコード」の第2転回形は、ルート音の5度上にある「ミ」を最低音にとる形です。「ミ、ラ、ド♯」という配置になります。また、コード表記では「A/E」になります。

 

スムーズな移行のための指使い

  • 左手:小指(5番の指)で「ミ」 、ひとさし指(2番の指)で「ラ」 、親指(1番の指)で「ド♯」を押さえます
  • 右手:親指(1番の指)で「ミ」、中指(3番の指)で「ラ」、小指(5番の指)で「ド♯」 を押さえます

a major chord on piano

 

転回形の練習のコツ

  • まず、それぞれの転回形をゆっくり弾いて、各音がクリアに鳴っていることを確認します
  • 転回形の移行を練習するときには、メトロノームを使用して一定のテンポを維持しましょう
  • 基本形から始めて、第1転回形、第2転回形、そしてまた基本形に戻るという順番で練習を行います

 

転回形の練習を日々の練習に取り入れることで、演奏の柔軟性が高まるだけでなく、耳と指を通してピアノコードの構造に対する理解が深まります。

 

Aメジャーコードを含むコード進行

「Aメジャーコード」は、さまざまな音楽スタイルにおけるコード進行の基本的な要素であり、汎用性が高い和音です。以下のような「Aメジャーコード」を含むコード進行を学ぶことで、ピアノの演奏スキルと表現力を大幅に向上させることができます。

 

よく使われるコード進行

  • I-IV-V進行:この古典的なコード進行は、ポピュラーミュージックのいたるところで使用されています。Aメジャーキーの場合は「A → D → E」 です。この進行はロック、ポップス、カントリーなどのジャンルでよく使われ、曲に解決感とエネルギーを与えます。
  • I-VI-IV-V進行:ドゥーワップ、ポップス、ロックなどのジャンルでよく使われ、ノスタルジックでエモーショナルな雰囲気を醸し出します。Aメジャーキーの場合、「A → F♯m → D → E」になります。
  • I-III-VI-V進行:バラードやポップスで人気があり、メランコリックでありながらも高揚感のあるサウンドを作るコード進行です。Aメジャーキーの場合、「A → C♯m → F♯m → E」 になります。

 

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この記事のまとめ

「Aメジャーコード」は、初めてコードを学ぶ初心者にも、スキルを磨きたい経験豊富なピアニストにも、幅広い可能性を提供するコードのひとつです。メジャーコードの基礎的な理解からコードバリエーションの高度なテクニックにいたるまで、「Aメジャーコード」が持つ響きは、あなたのピアノ表現をより豊かなものにするきっかけとなるでしょう。

 

今回は「Aメジャーコード」について学びました。新しいコードを覚えるたびに、あなたの創造性と表現の新しい道が開かれます。当記事でご紹介した練習を重ねて、「Aメジャーコード」をあなたの音楽の旅に取り入れましょう。また、Skooveアプリではその他のコードのレッスンも豊富に用意していますので、ぜひ試してみてください。

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このブログ記事の著者
スザーナ・ペレス・ポサダ(Susana Pérez Posada)

Susana Pérez Posada

SRH Hochschule Heidelbergで音楽療法を学び、Universidad EAFITでクラシックピアノを学んだスザーナは、伝統的なピアノレッスンの枠を超えた包括的なアプローチを指導に取り入れています。Skooveのブログ記事では、豊富な音楽知識と魅力的な語り口を組み合わせることで、あらゆるレベルのピアニストの学習体験に寄与しています。ピアノだけでなく、新しい場所を探検したり、読書に没頭したりするのも好きで、このようなさまざまな経験が彼女のクリエイティブな指導スタイルをより良いものにしていると確信しています。

翻訳・編集・校閲:稲尾新吾(翻訳家、レコーディングアーティスト/作曲家)
発行:リディア・ホーヴァン(Skoove)

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